みなさんは、鉄血のオルフェンズという作品を語る上では、欠かせないキャラが存在することをご存じでしょうか?
それは、マクギリス・ファリドという無能です。
今回は、そんなバカで無能な彼の計画と素性についてお話ししていきたいと思います!
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マクギリス・ファリド
名前 | マクギリス・ファリド |
年齢 | 推定20代前半〜 |
性別 | 男 |
所属 | ギャラルホルン監査局▶️地球外縁軌道統制統合艦隊 |
階級 | 特務三佐▶️准将 |
声優 | 櫻井孝宏 |
登場作品 | 機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ、 |
搭乗機体 | シュバルベ・グレイズ、グリムゲルデ、グレイズリッター、ガンダムバエル |
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この”無能”は一体なんだったのか
マクギリスといえば、登場初期から頭のキレる好青年という風貌。かつ掴みどころのないどこかミステリアスな雰囲気もありました。
しかし、これは話が進むにつれて大きく変わり彼が無能であることが露わになっていくのです。それどころか鉄血のオルフェンズという作品全体の話の流れも大きく変えていってしまうことにも繋がります。
まずは、そんな彼の生い立ちと過ちの数々をお話ししていきましょう!
当初の設定と生い立ち
マクギリスは、ギャラルホルンに所属する軍人で階級は特務三佐。
若くして、地位と名誉を持ち容姿も端麗という。
いわば、超絶完璧美男子です。
しかし、幼少期は身寄りが無く放浪者をしていて生き抜くために男娼をしていた。
という意外にも壮絶な過去を持っています。
これが全てではないかもしれません。それでも、この過去の経験こそが、
彼の歪んだ思想と力に固執する始まりの1つかもしれませんね。
歪み始める性格と思想
そんなある日、ギャラルホルンの創設者であるアグニカ・カイエルの伝記を見つけてしまう。
どうやら歪み始めた思想と伝記の相性は抜群らしく、
ここからマクギリスはアグニカに強烈な憧れを抱くようになります。
幼少期から人間の負の面を強く意識させられる境遇に置かれていた事はもちろんですが、
それに火を付ける様にアグニカの伝記に影響を受けてしまったことが起因の様ですね。
1期:有能感溢れる強キャラ
物語前半のマクギリスは、とても輝いていました。
明晰な頭脳と冷静な判断力、そして鋭い洞察力を持ち合わせ、小さな綻びや不正も決して見逃さないなど監査官の名に恥じない高い実力があります。
また、戦闘に於いてはシュバルツ・グレイズに搭乗し、その頭脳を以って状況を解析し、敵を確実に追い詰めるなどパイロットとしての実力も確か。
愛情や友情といった人の情に対する関心が薄く、友に対して特別な感情を抱く事もあるが、必要であればそれすらも利用し切り捨てる非情さも覗かせる場面がある。
また、過去の経験の蓄積によって、”人間は過去に縛られる事で未来の目標が決定づけられる”
というなんとも厨二くさい持論を確立している。
そして、それを応用した人心掌握術にも長けているという、まさに頭のキレる強キャラである。
2期:突然の無能化と暴走
さて、ここからが本題。
彼の無能と言われる所以の数々をお伝えしていきましょう!
1期の強キャラ感から急変、
アグニカ・カイエルの魂に固執し、彼なりの英雄像の様なものに陶酔し始めます。
難しいことは考えないでください。要は、変な宗教にハマったと思ってください。
その後マクギリスは、アグニカ・カイエルに憧れ、ガンダム・バエルを強奪。
バエルはかつてのギャラルホルンの象徴であり、アグニカ・カイエルの魂そのものです。
あろうことかマクギリスは、”バエルを統べるものはギャラルホルンを掌握できる”
と妄言を本気で信じていました。
さらに彼は、
『アグニカの魂は…この私を選んだ!』
とかなんとか意味不明なことを言い始め、とうとう思想だけじゃなく頭のネジまで緩み始めます。
そこで起こったのが、有名なあのシーンです。
『革命は終わってない!諸君らの気高い理想は決して費やしてはならない!
アグニカ・カイエルの意志は常に我々と共にある!ギャラルホルンの真理はここだ!皆、バエルの元へ集え!』
という、気の狂った演説をします。
アグニカ・カイエルを心酔しきっていたマクギリスは、
”バエルに乗れば本気でギャラルホルンの人間全員付いてくる”と思っていたのです。
余談だが、敵であったラスタルからも”大人になれない子供”と評されている。
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使えない機体:バエル
続いて、彼が無能である所以。
それは愛機のガンダムバエルによるものが大きいです。
バエルとは、鉄血のオルフェンズにおけるガンダムフレームの初号機にして、アグニカ・カイエルの搭乗機でもある。300年前の状態のまま、実戦投入された機体ではあるが、純粋な機体性能は他のガンダム・フレーム機と同様に作中で極めて高い水準でまとまっている。
しかし、この機体は特別な装備もろくに無く心の在り方で強化されるお決まり性能も一切無い。
初号機というからには、さぞ素晴らしい性能で武装があるに違いないと期待した方には申し訳ない
なんとこの機体武装は、わずか2つ、剣2本とレールガンのみである。
つまり名前が知れてるだけで、現代にはなんの役にも立たない大昔のガラクタなのである。
バエルについては、別記事にも書いております!
⬇︎詳しい戦績・弱いと言われる理由など、詳しくはこちらをご覧ください⬇︎
https://www.donezan.com/%e9%89%84%e8%a1%80%e3%81%ae%e3%82%aa%e3%83%ab%e3%83%95%e3%82%a7%e3%83%b3%e3%82%ba/gundam-bael/
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愚かな戦略ミスの数々
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ここからは、無能と言われる彼の戦略ミスを具体的をあげて掘り下げていきたいと思います。
①友の抹殺
思い返せば、ここからが彼の愚行の始まりだったのかもしれない。
1期終盤にて、功を焦っていたカルタを言葉巧みに唆す形で彼女が鉄華団に倒されるよう仕向け、ガエリオをすらも自らの手で抹殺しようとしたというもの。
が、実際の所そこまでする必要性があったかと疑問が残る物であった。
確かにこの二人の家はファリド家よりも強い権限を持っているのだが、次期当主となるガエリオとカルタは当時のマクギリスに心酔しており、邪魔者になるどころかむしろマクギリスの改革に賛同する可能性が高かった。
特にカルタは、マクギリスに惚れているという点も含めて、彼の頭脳と人心掌握術があればもっといい利用方法があったのではないかと個人的には思う。
②ラスタル軽視しすぎ
ラスタル自身マクギリスの思想の危険性に気付きながらも、才能や技術といった面を高く評価していた。
個人的にはラスタルに歩み寄る様な立ち回りをしていれば、結果も変わったのではないか。
ラスタルの家であるエリオン家の後ろ盾も得る形でギャラルホルンの改革を行う事も十分に出来たかもしれない。
だがこの男、ラスタルどころかセブンスターズの誰とも歩み寄ろうとはせず
③イオク様【タービンズ襲撃事件】
2期後半にて行われたイオク・クジャンの【タービンズ襲撃事件】
ギャラルホルンに敵対する意思のなかった一企業に無実の罪を着せて襲撃するというなんともイオク様らしい非道な計画である。
しかし、彼はこの計画を把握していながらも、3家の当主を拘束するだけでなく戦力の提供を強制してしまいます。
無駄に敵を増やし、罪を重ね、文字通り反逆者と見えてしまいます。
つまり、無駄に動き回らず、
ラスタル・エリオンの監督不行き届きなどの罪状を国際社会に喧伝するだけでよかったはず。
④鉄華団大好き問題
物語の都合上仕方ないとはいえ、マクギリスは鉄華団に個人的感情の肩入れがある様に見える。
マクギリスは所属はギャラルホルンではあるが、生まれや育ちといった面では鉄華団の少年達とよく似ている。その為、自身と同じく孤児という身ながらも、成り上がっていた事を無意識のうちに自分と重ねていたことが起因すると思われる。
そもそも、
親友であるガエリオを裏切って殺すほど鉄華団を庇おうとしている時点で常軌を逸している。
⑤バエル大好き
おそらくマクギリスの戦略のミスの中で最も致命的と思われる。
幼少期から憧れていたアグニカ・カイエル、そしてその搭乗機であるガンダム・バエル
ついには手に入れてさぞお喜びだったであろう。
しかし、先ほど述べた通り、この機体見た目だけで中身は空っぽ。
それなのに、
【我こそがギャラルホルンの頂点であり、皆自分に従わなければならない】
という謎の理由でオカルト染みた伝説を信じ、一人突っ走っていた(笑)
一体何がしたかった?真実の思いとは。
クーデターを起こし、憧れのバエルを手中に収めたマクギリス。
しかし、鉄華団を率いてやりたいだけやって戦況は悪化、追い詰められたらバエル単騎で
アリアンロッド艦隊に対峙すると、ラスタルの首一つを狙った特攻作戦へと乗りだす暴挙。
一体全体彼は、何がしたかったのか?
本心では友達?
ガエリオやカルタに本当の友情を持っていたが、
それを否定しなければ、今まで抱いてきた自分の思いを見失ってしまいそうで、
あえて友達ではないふりをしていた様子が見れる。
現に1期の最終決戦でガエリオに言い放った
『アルミリアの幸せは保証しよう』
の言葉には嘘はなく、アルミリアも野望の道具としてではなく本心から愛していた。
そんなマクギリスの想いを気付いてたのか、2期ではガエリオは無意識に涙して、
最後にマクギリスが何か言おうとしているのを首を締めながら遮り
『言うな! 言わないでくれ……お前が言おうとしている言葉が俺の想像通りなら……
言えば、俺は許してしまうかもしれない…だから言わないでくれ。
カルタのために、アインのために……俺はお前を……!』
と、と友情と敵意の間で悩み苦しんでいる。
それを聞いたマクギリスは、ガエリオに看取られ静かに息を引き取った。
最期には、世界全体にまで混乱を起こすための戦いに臨んだマクギリス。
結局のところ、口にし続けた新たな秩序も、ただ目的を叶えるための手段に過ぎず、それにより得られる”自由”こそが本当の望みであったからこそ、彼は混沌の中でも笑えたのかもしれない。
ただまあ、視聴者に無能と言われてしまうのはその通りで、
”純粋な力のみが成立させる真実の世界”
と彼は言うが、なんだそれは。
もっと他に手段あっただろ、言葉足らずにも程がる。
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まとめ
結果から見てしまうと、ギャラルホルン側が正義であり、鉄華団やマクギリスは単なるテロリスト集団なのかもしれません。
しかしながら、彼の抱いた思想と行動力は目を見張るものがある思います。
正しいという世論に立ち向かう改革への姿が重要であり、なし得るかどうかは問題ではない、
それを見て少しでも世論に疑問を感じた者が、マクギリスの思想に共感できた者が
第2第3のマクギリスとして現れることこそが本当の思惑なのかもしれませんね!
いかがでしたでしょうか?ここまでご覧いただきありがとうございました。
少しでも共感や賛同を頂けた方は、
さあ、
バエルの元へ集え!