今回はガンダムSEEDのラスボス。ラウ・ル・クルーゼについてご紹介していきます。
クルーゼといえば数々の名言を生み出した”仮面の男”として有名です。ですが、視聴者から敵でありながら最強、無敵、努力家と評価されています。この記事では彼の魅力と仮面の素顔について迫ってきます。
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ラウ・ル・クルーゼ
名前 | ラウ・ル・クルーゼ |
年齢 | 24歳 |
性別 | 男 |
身長 | 183cm |
体重 | 77kg |
人種 | ナチュラル |
登場作品 | 機動戦士ガンダムSEED, スーパーロボット大戦シリーズなど |
声優 | 関俊彦 |
搭乗機体 | ジン,シグー,ディン(指揮官機)ゲイツ(指揮官機),プロヴィデンスガンダム |
彼の行動理念は『人類への憎悪』であり、彼の目的や行動理念については自らを生み出した人類への復讐に近いものでした。
主人公であるキラ・ヤマトが、
「ナチュラル陣営で結成された地球連合に所属する人達が忌み嫌うコーディネイターだと早い段階から内部で薄々気付かれていた」
に対し、クルーゼは、
「コーディネイター陣営で結成されたザフトに所属する忌み嫌うナチュラルだと一度も内部で気付かれないまま二度の終戦を迎えた」という
きっと、主人公と真逆の関係で描かれたのではないでしょうか?
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なぜ、クルーゼは正論と言われてるのか?
理屈こねくり発言は目立ちますが、彼の生んだ名言はどれも耳に残るものが多くどれも正論だという意見が多いです。
まず1番に印象深いのがこちらのシーン
物語の最終話にして終盤フリーダムVSプロヴィデンスの戦いです。
その時のシーンとセリフの掛け合いがこちら
クルーゼ「これが定めさ!知りながらも突き進んだ道だろう!」
キラ「何を!」
クルーゼ「正義と信じ、分からぬと逃げ、知らず!聞かず!」
キラ「くっ!」
クルーゼ「その果ての終局だもはや止める術などない!人は滅ぶ!滅ぶべくしてな!」
キラ「そんなこと!」
冷静にみるとキラの方が口数が少なく押されてるように見えますね(笑)
戦いとディベートはまだ続きます。
キラ「そんなあなたの理屈!」
クルーゼ「それが人だよキラ君」
キラ「違う!!人は…人はそんなものじゃない!」
クルーゼ「はっっ!何が違う!なぜ違う!」
キラ「く…!」
とうとう何も言い返せなくなっちゃったキラ君です。それどころか回想まで入っちゃいます(笑)かわいそうです、キラ君はまだ16歳よく頑張ってます。
クルーゼ「この苦しみの目と心と、引き金を引く指しか持たぬ者達の世界で!」
キラ「…」
クルーゼ「何を信じ、何故信じる!」
キラ「それしか知らないあなたが!」
クルーゼ「知らぬさ!所詮人は己の知ることしか知らぬさ」
キラ「うう…」
クルーゼ「まだ苦しみたいか!いつか!やがていつかはと!そんな甘い毒に踊らされて一体どれほどの時を戦い続けてきた!?」
もはや暴論ですね、全くブレない彼の姿勢を見習いたいものです。
クルーゼ「ふ…ふっふっふ、はっはっはっは…」
キラ「?」
唐突に高笑いし始めた大人に困惑しています(笑)
クルーゼ「人が数多持つ予言の日だ!」
キラ「そんなこと!」
クルーゼ「それだけの業!重ねてきたのは誰だ!!」
クルーゼ「君とてその1つだろうが!」
キラ「それでも…!」
キラ「守りたい世界があるんだ!!」
フリーダムがプロヴィデンスを貫いて、クルーゼは死亡します。
いかがでしょうか?クルーゼの正論が輝くところですが、同時にSEEDの中では最も印象深いシーンなのではないでしょうか?
改めてみると、キラは反論できてないようにも見えます。
しかしながら、クルーゼの正論に対して「それでも!」と返すキラがなんともキラらしいですよね。
大人になってからわかる”正しさ”
大人になってから観ると、視点がまた変わって見えるのがガンダムシリーズの面白いところです。SEEDのラストシーンも【敵であるクルーゼの方が正論を述べている】という意見が多いです。
#お前らの好きなトドメシーンを晒せ
フリーダム対プロヴィデンスはかなり好き
クルーゼの「正論」に対して「守りたい世界がある」って返すのがキラらしいなと クルーゼの最後の笑顔が誰かに止めて欲しかったって思いから来てるって話きいてからより深みが増した pic.twitter.com/QFBWeeqP3W— 【PKS】なかしん@魔王見習い (@nakasinn57) March 15, 2023
クルーゼ戦でキラが何も言い返せなかったラストバトル。
やや極端ではあっても正論なんだもの……
それでも正論攻めのクルーゼに屈しなかったところが結構すきなのです。人生ハードモードだったクルーゼが10代の子供に言い負かされる所が見たくないって言うのもあります。 pic.twitter.com/q6H203TpMN
— ソレイユ (@soleil1213tama) June 25, 2017
いかがでしょうか?確かに”正論”と言う意見が多くみえます。ただそれは彼の言葉というより、
彼の意見を変えない姿勢によるものではないでしょうか?
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人の業:レスバ名言の数々
クルーゼといえば、数々の名言を残したキャラクターでもあります。
SEEDという作品にふさわしい
ムウ「これが望みか!貴様の」
クルーゼ「私のではない!これが人の夢!人の望み!人の業!」
あくまでも私の意見ではなく民衆の気持ちを代弁したと言い張るクルーゼ。
世界情勢や非戦といったこの作品のテーマにふさわしいほど反映させられているセリフです。
1人でもぶつぶつ
「国・言葉・価値観、生まれ信ずるもの。様々に違うこの世界に、彼はまたどんな、新たな違いをもたらしたのか。身をもって知ったとて、時は既に遅い。人としての根源。そこまでを手にしたとて、なぜか人の心は変わらない。持つ者に持たざる者の思いは分からず、持たざる者は持つ者を妬む。違う者、己と違う者、だが愛せようもあるはずの者。しかし放たれた砲火はそんな思いを届けはしない。」
独り言でこのセリフ量と話の内容。怖いですね、国や政治といったスケールで物事を語る、
もはや政治家です。
現実世界にも言えることだと思います。「自分たちさえ良ければいい」という考えを持ったことがある人は少なく無いはずです。
このように彼のセリフが印象深く、そのセリフの裏にはSEEDそのものと呼ぶべき宿命や思想があったのではないでしょうか?
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”無敵の人”と言われる素顔
彼は視聴者の中では最強、無敵なんて呼ばれることが多いです。それは彼の魅力と強さが決して口だけではないということです。
優れた指揮官としての才とドラグーンシステムを制御可能な高い空間認識能力を持っています。事実、スーパーコディネーターであるキラと互角に渡り合っています。
仮面の正体と薬漬けの毎日
ユーレン・ヒビキによって、アル・ダ・フラガのクローンとして生み出されたラウ・ル・クルーゼ。既にオリジナルが高齢ということもあり、“老化と短命”という問題を抱えるクローンとして生み出されてしまいました。
年齢に見合わず老化した素顔を仮面で隠し、細胞分裂を抑制する薬品を頻繁に服用しなければならない運命を背負っているのでした。
年老いていく自分の顔を忌嫌っていたのかもしれませんね。
努力の証
SEED劇場版。
純粋に楽しみだが、同時に感じたことが一つ。どんなパイロットが出ても、クルーゼがナチュラル最強は揺るがないんだろうなぁ……
死に物狂いの努力をしたとはいえ、ナチュラルなのにスーパーコーディネイターと互角。
しかも、最終決戦時がプロヴィデンス初操縦と思うと…マジ化け物 pic.twitter.com/Ou2l7Qnbbl— 地獄卍固め (@j_manjigatame) May 28, 2021
よく勘違いされがちですが彼はナチュラルです。にも関わらず、クローンでありながらザフト軍の中で白服を着て指揮官を務めている。
並みの苦労ではありません、それに加えて周りにナチュラルだと悟られないようにする。
彼は死に物狂いでザフト軍のエースになったのではないでしょうか?
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まとめ
今回は正論ばかりの無敵の人、ラウ・ル・クルーゼについてご紹介しました!
私は当時SEEDを見た時、何言ってんだろうこのおじさん…
と思っていましたが、大人になって見返すと言ってることは理に適っていて、意外と正しいことを言っていたんだなと思いました。
要は、
クローンでしたわ
↓
寿命短くてまじありえない薬漬けの毎日辛い
↓
なのに世界はナチュラルだのコーディネイターだので揉めてますわ
↓
じゃあもういっその事、私が世界滅ぼします。
って感じが清々しく見えますね!ガンダムシリーズでは「その理屈はおかしい。」なんて敵キャラは大勢いますから、クルーゼはそこがまた魅力なのではないでしょうか?
またの記事でお会いしましょう!
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